2017.09.22ブログ
グラッツ社のエレクトリックチェアーとワンダチェアー
前回に引き続き グラッツ(Gratz)の器具 今回はチェアーをご紹介します。
最近では エレクトリックチェアーとワンダチェアーが合体したコンボチェアーが多く見られますね。
一台で両方のエクササイズができるのでとても便利です。
エレクトリックチェアーの特徴は、サイドのハンドルの他に正面にボードが付いていて
持つ所があります。あとシート部分に足を置くディレクションが付いています。この両方を使う
エクササイズにゴーイングアップフロントというのがありますが、 ジョセフ・ピラティスの
お気に入りのエクササイズだったとエルダーの一人ジェイ・グリムが話していました。ピラティス
特有のエクササイズです。
ワンダーチェアーはエレクトリックチェアーやコンボチェアーより座が低いので 特に日本人には
使いやすいと思います。オリジナルエクササイズは知ってるだけで50近くもあります。
このイス型の器具一つで、コアはもちろん 全身( 胴体部分の全面、背面、腕、脚)ストレッチと
強化をすることができます。
ワンダーチェアーはなんと普通のイスに変身します!ジョセフ・ピラティスは普段はイスとして
使えるように、そしてすぐに器具に変えられるように創りました。遊びゴコロというか
創意工夫があってジョセフ・ピラティスの人柄を感じます。
グラッツ社の器具には 、こういったオリジナルの器具にあったジョセフ・ピラティスらしい
工夫がそのまま残っています。他のメーカーのように使いやすく改良されていませんが
これからもつくり続けてほしいと思います。
ちなみに ニューヨークにあるロマーナのスタジオには ジョセフ・ピラティスが創ったオリジナル
の器具が色々残っていて、みんなそれを使って練習しました。(いまは分かりません)
何十年も使われてきた木製のチェアー器具は使いやすく体に馴染むようでした。いまから
思うと贅沢な体験でしたね。
次回は、Ped-O-Pull など日本であまり知られていない器具をご紹介します。