2017.11.04ブログ
ピラティス エルダー (その1)


※右の写真はジョセフ・ピラティスとロマーナ・クリザノスカ
ジョセフ・ピラティスは朝6時半にスタジオをオープンしたそうです。これにならい
ロマーナ先生もスタジオを毎朝6時半にオープン、7時からセッションを始めました。
雨の日も、雪の日も何十年も続けられたのです。
ジョセフ・ピラティスの直弟子(第一世代ティチャー)はエルダーといいます。今では本当に
少なくなってしまいました。
エルダーの思い出は「厳しかったこと」です(笑)。出来るまで練習しなさい
出来るようになったらレベルを上げなさい、自分で考えなさい、といった感じでした。
80歳過ぎても凛として背筋を伸ばし指導を続ける姿は今でも強烈に印象に残っています。
ピラティスは器具を使うので指導する側も集中力が要ります。80歳過ぎても毎日
プライベートで指導を続けるには相当の体力と精神力が要るので 自分にも厳しかったのだと
思います。50年間ピラティスを続けてこられたエルダーは何でもお見通しのように思えました。
ロマーナ先生ががジョーに「このエクササイズは何のためにやるの?」と聞くと、いつも
「体にいいからやるんだよ」とだけ応えたそうです。エルダーも同じようにセッション中に
多くを説明しませんでした。かえって一言一言に深い意味があるように思われ、はっきり記憶に
残っています。時間がたって 後で理解できたこともあります。
厳しく、多くを説明しなかったエルダーが伝えたかったのは エクササイズだけでなく マニュアルでは伝えられないピラティスの哲学、スピリットだったと思います。